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院外活動 社会貢献

体験談

佼成病院看護部では、国内外への看護師派遣を行っています。社会への貢献だけではなく、看護師人生の中で貴重な経験になります。これらの活動は、信教の有無に関わらず、希望があれば公平に参加する機会があります。

熊本地震での活動

診療看護師 高橋大作さん(2016年入職)

 2016 年4 月14 日午後9 時26 分、熊本県熊本地方を震央とする、震源の深さ11km、気象庁マグニチュード6.5の地震(前震)が発生し、その後、熊本県益城町で震度7を2回観測しました。
 私が病院外の活動として所属している災害人道医療支援会(Humanitarian Medical Assistance;HuMA)本隊第2次隊看護師派遣隊員として現地活動を10日間行い、その中で、阿蘇地域災害保健医療対策復興連絡会議(Aso Disaster Recovery Organization;ADRO) 阿蘇支部の運営、避難所の集約と巡回診療、土砂災害指定危険区域の全戸訪問に携わるなどの活動に参加しました。
 印象的な出来事として、避難所生活を余儀なくされている被災者の方々のプライバシーが守られるよう、人道支援の現場で活動するNGOが最低限守らなければならない指標をもとに計画を立案しました。しかし、間仕切りを使用した区分けが良かったと話される被災者と、それが不要と話される被災者に分かれるなど、集落ごとのコミュニティーに差がありました。一概に、指標どおりに計画が遂行できないことに驚くとともに、日本国内の災害支援に今後生かされなければならない出来事であったと実感しました。
 今回の活動にあたっては当初より阿蘇市の避難所運営を担う「阿蘇市ほけん課」、保健師の負担軽減を目標とし、現地に参集した医療支援チームのコーディネート、避難所の集約移設や、医療衛生各種マニュアルの作成、一部地域の全戸訪問実施などこれまでの災害支援医療チームの枠組みを超えた活動が展開しました。
 行政担当者や保健師もまた被災者であり、彼らの負担を軽減できるようなシステムの構築、彼らの勤務の補助を行うなど、被災者、被災地域の早期の復興をめざすことを目的としているHuMAに、佼成病院として人的派遣が行えるよう実践的な取り組みを行っております。

全国高校生トップリーダー教育(フィリピン)での看護を経験して

HCU角田友恵さん(2005年入職) 期間2015年7月30日〜8月8日

 毎年高校生の教育の一環として、海外でのボランティア活動やホームステイなどの文化交流を行なっています。今回は、日本の高校生たちが、フィリピンの高校生と交流したり、小学校の給食づくりを行なうなどの活動をサポートするため、看護師として同行する機会をいただきました。
暑さと疲労で体調を崩した学生も多く、限られた物資を使い一人で看護を行なうという経験は初めてだったので、戸惑うことも多くありました。また、フィリピンの病院受診に同行し、現地の看護師や医師の話を聞く機会もありました。フィリピンでは、一人の看護師が100床を看ているが、給料が非常に低く、資格を習得するのに6年もかかるため、海外に出稼ぎに行ってしまう人も多いと聞きました。日本は非常に恵まれた環境なのだとあらためて感じました。
 普段旅行ではいけない場所に行き、聞けない話を聞き、出来ない体験をしました。とても貴重な経験となりました。

菅沼子どもキャンプ

渡邉さおりさん(2014年入職) 期間2015年7月31日〜8月2日

 3日間、菅沼キャンプの救護に行って来ました。主にキャンプに参加する子どもや大人たちの、怪我や体調不良の救護を行ったり、一緒にレクリエーションや料理を行いながら、怪我をしないように呼びかけたりして、参加者みなさんが安全にキャンプを楽しめるようにお手伝いをしました。
 持病がありキャンプで体調を崩す子に、どうしたら辛い気持ちにならずに参加することが出来るのか、キャンプリーダーの方々と相談しながら良い方法がないかを考えました。翌日その子が楽しそうにレクリエーションに参加している姿を見たときはとてもやりがいを感じました。また自分自身もレクリエーションに参加させていただけてとても楽しい3日間でした。

村上真穂さん(2014年入職) 期間2015年7月25日〜7月27日

 キャンプでは子どもたちとプログラムに参加しつつ、怪我や火傷、その他体調不良をとなった子どもの対応を行います。
 今回は真夏のキャンプということで、体調不良を訴える子どもたちも多く、病院とは違い病状を判断するデータの少ない中で最善の対応をすばやく判断することが求められる状況はとても自身の学びに繋がったと思います。
 子供達の笑顔はどんな時も輝いていてとても元気をもらいました。また、都会とは違い、自然いっぱいの中での生活はつかの間ではありましたがとても私をリフレッシュさせてくれました。 短い時間ではありましたが多くのことを学ぶことができた子供キャンプだったと思います。

東日本大震災救護活動

看護副部長 冨山恵子さん(1985年入職)

 震災翌日に現地に向かいましたが、到着までに30時間を要しました。
 現地では、住民の方の安否を確認しながら避難所やご自宅訪問をしました。 体調が悪く自宅で休んでいた方を訪問した際、その方の意識レベルが低下するという事態が起こりました。救急車を要請しましたが、震災後の劣悪な環境の中、救急車は動けません。急いでご家族の車で病院まで搬送し、病院でくも膜下出血と診断されました。その後、脳神経外科専門病院へ搬送していただき緊急手術を行ないました。術後3日目の朝にご家族より「意識が戻りました」と連絡を頂き、ホッと一安心、うれしくなりました。 非日常での救護活動は、緊張の連続ですが、自身の看護を見つめる最高の機会となりました。

モンゴル看護師育成支援プロジェクト

ガンチュルーン・サンブーさん(2015年入職)

 当院では、国際貢献の一環として、2009年からモンゴルの医療・看護発展への貢献を目的に「モンゴル看護師育成支援プロジェクト」を実施しています。モンゴル国立医学大学看護学校からの留学生を佼成看護専門学校が受け入れ、国家資格を取得後、佼成病院で勤務します。帰国後、医療・看護の発展に貢献できる人材を育成しています。留学生はもとより、当院のスタッフにとっても、異なる国籍や文化の仲間と触れ合う良い機会となっています。インタビューはこちら(PDF)

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